調査員の人数と最低稼動時間が単価として決められている料金体系
調査員の人数と最低稼動時間を稼動というこの業界特有の単位で設定された料金体系です。 少々分かりづらいですが、例えば調査員2名で4時間行動調査を実施という1回の行動調査を1稼動と表現します。 (最低稼動時間とは、「1回の行動調査でかかったとみなす時間」のことです。例えば最低稼働時間が4時間となっている場合、行動調査が1時間で終わっても4時間で終わっても1稼動とカウントされます)
従量課金という点では調査員の1時間あたりの単価を基準にする料金体系に似ていますが、単価が1人1時間単位ではなく稼動単位という点が異なります。
昔はこの料金体系を採用する探偵事務所が多くありましたが、最低稼動時間が4時間と設定されていたら、実際の行動調査が1時間でも2時間でも、4時間分の料金がかかるという点が依頼者にとって不透明であるため、最近はこの料金体系を採用する探偵事務所が徐々に減ってきているように思います。
とはいえ、実際のところ見積りを取ってみると調査員の1時間あたりの単価を基準にする料金体系と総額は変わらないことが多いので、一概にこの料金体系が悪いという訳ではありません。
料金の総額は以下の計算より求められます。
最低稼働時間単価 × 稼動回数 + 経費
例)6時間の行動調査を2日間(2回)行った場合
※ 1稼動(調査員の人数・最低稼動時間)は「40,000円/3時間2名」で計算
調査費用総額 = 80,000円 + 経費
この料金体系は基本的に稼動という単位の人件費をベースに算出されるため、報告書作成費や出張手当、車両費などの経費が別途かかる場合がほとんどであるという点に気をつけてください。
どのような経費がかかるかを事前に確認し、必ず経費を含めた総額で比較検討を行いましょう!